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島の幸々

沖縄県西表島産 島のおじい・おばあたちとも力を合わせ復活したパイナップル

西表島「西表島フルーツ」
2023.6.12
「初めて食べた時の感動を、伝えずにはいられなくて」

西表島のパイナップルやマンゴーに魅せられ、三重県から妻の地元・西表島に移住し、ピーチパインの名付け親である義父・川満洋一さんからフルーツ農家を受け継いだ平井伯享さんはそう語ります。

西表島といえば、マングローブの密林やイリオモテヤマネコを思い浮かべる人が多いと思いますが、本州ではなかなかできない南国フルーツの産地としても有名です。

今回ご紹介する商品は西表島ピーチパインです。
日本最後の秘境とも言われ、一生に一度は行ってみたくなる西表島という場所で育てられた大自然の恵み。

平井さんが魅せられたピーチパインとは一体どのようなフルーツなのでしょうか。
沖縄県西表島産 島のおじい・おばあたちとも力を合わせ復活したパイナップル
1.西表島の歴史と風土

西表島は沖縄県八重山郡竹富町に属する、八重山列島の一つで最も大きな島です。面積は289.62㎢で、日本の島では12番目の大きさ。人口は2021年時点で2,379人です。

西表島は亜熱帯海洋性気候に属し、年間を通じて暖かく特に夏は非常に暑くなります。空港や鉄道はなく、島外との交通は石垣島間の定期航路のみ。

島の面積のほとんどが東洋のガラパゴスとも呼ばれる亜熱帯のジャングルで、西表石垣国立公園に指定されています。天然記念物のイリオモテヤマネコが生息する島としても知られており、その自然の多様性から、2021年7月に奄美大島、徳之島、沖縄島北部と共に世界自然遺産として登録が決定しました。

自然が豊かでさまざまな希少動物が生息する南国の楽園のようなイメージがある西表島ですが、1961年に八重山列島のマラリアを根絶するまで、マラリア以外にも天然痘などの病気や地震などで多くの方が亡くなってきた悲しい歴史も持っています。
沖縄県西表島産 島のおじい・おばあたちとも力を合わせ復活したパイナップル
2.農業生産法人(株)西表島フルーツとは?

自然溢れる西表島で今回ご紹介する西表島ピーチパインの作り手は、1978年以来農業を営む「西表島フルーツ」の川満洋一さんと川満さんの義理の息子である平井伯享さんです。

西表島フルーツでは自然の恵みをいっぱいに浴びたパイナップルやマンゴーの栽培をはじめ、農園直営の加工場では果汁100%のパイナップルジュースやドライフルーツを丁寧に手作りしています。

現在、西表島フルーツの代表を務める平井さんは三重県出身。初めて奥さまの実家である西表島のパイナップルを食べた時「こんなに美味しいパイナップルは食べたことがない!」と衝撃を受けたと言います。当時住んでいた三重県に帰った後も、西表島のピーチパインに魅了され「おなじ感動を全国へ広げたい」と想いが増し、結婚を機に退職を決意。妻の地元である西表島へ移住。義父の川満洋一さんより農業のいろはを学び、現在では広大な農地を担うまでになりました。

平井さんは「感動を届けたい」「笑顔を届けたい」「感謝を届けたい」をコンセプトに、初めて食べたときの喜びをたくさんの人に届けたいという気持ちで、美味しいフルーツを育てています。

美味しさの追求の為に、経験・感覚を一番に大事にしつつも、毎日の気温や日照時間のデータを蓄積し毎年の気象変化に対応し、マンゴーは全て糖度計を通し、数字で表せられる品質の確保も行っており、経験・感覚とAI・ICTを両立した農業も視野に入れています。
沖縄県西表島産 島のおじい・おばあたちとも力を合わせ復活したパイナップル
3.かつて絶滅しかけたピーチパインとは?

ピーチパインは沖縄産のパイナップルです。ピーチパインとは商品名で、品種名はソフトタッチと言います。特に西表島産ピーチパインの流通量は限られています。
かつて缶詰の原料となる大きなパイナップルが主流だった時代、沖縄産のパイナップル、ソフトタッチは柔らかすぎたり小さすぎて売り物にならない品種だとされ、売り先がなく捨てられてきた過去がありました。農家の収益の主軸とするにはとても厳しいものがあったそうです。
そんな中、ソフトタッチに「ピーチパイン」という名前をつけて売り出したのが、西表島フルーツ創設者の川満洋一さんでした。今では人気フルーツの一つとして名を知られるようになったのは川満さんはじめ、農家のみなさんの努力がありました。

ピーチパインは西表島の温暖な気候と赤土酸性土壌に適しており、西表島内で生産されるパイナップルの8割弱がピーチパインです。

ピーチパインの特徴はほのかな桃の香りがして、果肉は白色で柔らかく、果汁が多いこと。また酸味が低く、爽やかで優しい甘さで、芯まで食べられます。

西表島ピーチパインはひと玉に美味しさが凝縮されるように、三年に一度しか収穫されないのでなかなか市場に出回りません。
隔年収穫といわれるパイナップルですが、平井さんはさらに1年、土を休ませる工程を加え、翌年に養分を集中させ最高の1玉を作ります。美味しさを追求する平井さんのゆるぎないこだわりです。南国・西表島では特に夏場は非常に気温が上がるため植え付けや草抜きなど日中の作業が過酷な日が多いですが、愛情を込めて毎日大切に育てています。

また沖縄県の流通拠点から離れた西表島では輸送コストの問題もあって、市場にはほとんど出荷されません。ごく少数の生産グループが独自に栽培し、販路を確立しているため、育成に徹底的に時間をかけ、美味しさを追求することができます。

平井さんは「本当に美味しいパイナップルの甘さや香りの違いを知ってほしい。
かつて消えかけたピーチパインは、父の呼びかけに応えて力を貸してくれた島のおじいおばあ、そして我々含め次世代を担う生産者の仲間たちと共に未来へと継承していきたい」と話します。

みずみずしく、桃のような香りの甘いピーチパインをぜひ味わってみてください。
亜熱帯ジャングルの大自然の中、青空に向かって凛と伸びるパイナップルを想像しながら召し上がっていただけば、きっと格別な気持ちになれるはずです。
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