笠岡諸島の最南端にある六島は笠岡市の住吉港から直線距離で約22ｋｍにあり、面積は1.02平方kmほどのとても小さな島で島民46名（2023年12月現在）の有人離島で岡山県の最南端でもあります。
住吉港からの航路では白石島、北木島、真鍋島を船内からのんびりと眺め、飛島に寄港しながら約50分で六島の前浦港へ到着します。

島の南西部には岡山県最古の六島灯台があります。
香川県荘内半島との海峡は、瀬戸内海を東西に横断する幹線ルートのため大型客船などの重要航路として多くの船舶が航行しています。海峡の潮の流れはとても速く事故の多い海域でした。この航路の安全を守るため、1922年（大正11年）に六島には岡山県で最初に灯台が設置されました。六島灯台へ向かう山道には島民の方々が中心となって植えた水仙があり、遊歩道として整備されています。
1月から2月にかけて満開となる水仙は六島の早春の風物詩となっています。

六島浜醸造所の井関竜平さんを尋ねました。
「営業の仕事に行き詰った時に自分の出生のルーツ六島を訪れました。夕刻になるとドラム缶に火を点し酒を酌み交わす、おじさん達が僕の話を聞いてくれました。」
その時に飲んだビールの味が忘れられず、「この価値を伝える人になりたい」と決心し、井関さんは2016年六島に移住し麦作りからはじめます。翌年、岡山県の吉備土手下麦酒に弟子入りし、小豆島の「まめまめびーる」から基礎知識を学びました。
人口わずか46人。日本の10年先の課題を抱えていると専門家は口にします。しかし六島には都会から消えゆく受け継がれた生活文化やコミュニティが存在します。それは紛れもなくそこに可能性が存在するからです。

「六島浜醸造所はそんな可能性を麦酒でカタチにします。そして様々な地域と出会い、美味しさと非日常を作り続けます。小さな島の小さな醸造所が醸す麦酒物語。お口に合いますと幸いでございます。」
と、井関さんは語って下さいました。

■セット内容：六島麦のはじまり（330ml）×2、六島ドラム缶会議（330ml）×2、六島オイスタースタウト（330ml）×2

◆特定原材料等：小麦・大豆
◆賞味期限：製造日から6ヶ月
◆保存方法：冷蔵で保存