KURASHI

2024年(令和6年)4月 卯月

歳時記
2024.4.2
2024年(令和6年)4月 卯月
春の土用とは?

鰻を食べる夏の土用丑の日は有名ですが、春にも土用があるのをご存知ですか?
今年は4月16日から5月4日まで。季節の始まりである立夏(今年は5月5日)の前日までとなります。春だけではなく、春夏秋冬にある、土用。そもそも土用とは何なのでしょうか?
土用は古代中国の陰陽五行説が由来しています。五行説は、全てのものは木・火・土・金・水から成り立っているという思想です。季節では木が春、火が夏、金が秋、水が冬を象徴しています。では、土は何でしょうか?
季節は急に変わるものではなく、徐々に移り変わっていきます。その期間を土ということなのです。
夏の土用は「土用丑の日」と言って「丑(う)」にちなんだものを食しますが、春の土用は「戌(い)」のつくもの、そして色の白いものを食すと良いといわれています。
いちごやインゲンマメ、いなり寿司や、色の白いしらす、白米、豆腐などいろいろあるのでぜひ取り入れて元気に季節の変わり目を過ごしましょう。

2024年(令和6年)4月 卯月
新茶の季節

4月の中旬頃より、新茶の便りが届きます。
南北に長い日本列島、まずは鹿児島。
温暖な気候と適度な降雨に育まれたお茶です。
爽やかな渋味と香りが特徴です。
そして、下旬となると福岡県南部の八女。
冷涼な山間部で作られる、甘みが強く苦渋味が少ないお茶です。
5月1日は八十八夜。立春より数えて八十八日目のことで春から初夏へ移り変わるころ。
この八十八夜の頃が新茶のピークでもあります。
京都宇治の新茶はこの八十八夜を過ぎた頃より出回ります。
八十八夜の新茶は縁起物として、無病息災で過ごせるとも言われています。
養分を蓄えた新芽は、二番茶、三番茶に比べて栄養分も多く、うま味や香りが強いのが特徴。
この若々しい自然の恵みに感謝しながらいただきたいものです。

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