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島の幸々

第11話バニラビーンズ商品化まで約2年の軌跡 元官僚が南国、奄美大島で挑戦中!

奄美大島/AMAMIバリュープロデュース
2024.1.8
商品化に向けて
島の幸々バイヤーYが合同会社AMAMIバリュープロデュースの代表林 晋太郎氏にバニラとの出会いをインタビュー!
第11話バニラビーンズ商品化まで約2年の軌跡 元官僚が南国、奄美大島で挑戦中!
バニラビーンズの加工
花が咲き、人口受粉が成功した房は少しずつ大きくなり11月終盤くらいからバニラの実=ビーンズが収穫できる大きさになります。 ただし、収穫した時点ではビーンズからバニラの香りは全くしません。皆さんがよく知る濃厚な香りをまとった「バニラビーンズ」にするためには、収穫した実に『キュアリング』と呼ばれる特殊な加工を行う必要があります。
この加工は一言でいうと「発酵」と「乾燥」のプロセスとなります。 ネット上には良くバニラが太陽の下で干されている画像を見かけるため、単純な乾燥を行っていると思われている方が多いと思います。
ですが、乾燥だけではバニラの香りは生まれません。加工の最初のプロセスでビーンズを発酵させ、その過程でバニラ香の基になる「バニリン」という成分が生成され、初めてバニラの香りが発生します。

ただし、発酵後すぐの間はビーンズ自体の水分量が多いため、そのままの状態だとすぐにカビが発生してしまいます。そのため、カビが発生しないレベルまで水分量を落としていく、つまり乾燥をさせていく必要があるのですが、乾燥を早く進めてしまうとバニリンも一緒に飛んでしまうので、ちょっとずつちょっとずつ乾燥させていきます。この作業が3~4か月かかります。ちなみに生産地によっては約半年もかける地域もあります。
こうした複雑で長い加工を経てようやくバニラビーンズが完成します。高価である理由はここにあります。
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