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島の幸々

第10話バニラビーンズ商品化まで約2年の軌跡 元官僚が南国、奄美大島で挑戦中!

奄美大島/AMAMIバリュープロデュース
2023.12.25
商品化に向けて
島の幸々バイヤーYが合同会社AMAMIバリュープロデュースの代表林 晋太郎氏にバニラとの出会いをインタビュー!
第10話バニラビーンズ商品化まで約2年の軌跡 元官僚が南国、奄美大島で挑戦中!
桃栗3年、バニラ2~3年
ここでバニラの栽培期間がなぜ2年~3年かかるのかを説明しておこうと思います。
バニラの苗木を植えてツルが支柱に巻き付き、成長の合間に誘引作業をしながら、バニラは順調に成長していきますが、約2~3年で花が咲くと言われています。 しかし、南の島の奄美大島でもさすがに気温が低くなる冬の期間(だいたい12月~2月)は、バニラも成長を止めてしまいますので、花が咲くのは恐らく3年目の春頃(5~6月)と予想しています。 その後、バニラの実がなって収穫し、収穫した実を『キュアリング』と呼ばれる特殊な加工をして初めて濃厚な香りをまとったバニラビーンズとなります。

ちなみに、花が咲くと受粉は自然受粉なのか? 一般的に風や蜂による受粉を想像しますが?
「自然受粉が出来るのは、中南米に生息する蜂のみと言われています。」
「それ以外の地域には生息していませんので、マダガスカルやインドネシアといった生産地でも人工授粉を行っています。ですので、日本も人口受粉を行う必要があると考えています。ちなみに奄美大島は世界自然遺産に指定されるほど生物多様性が豊な島ですので、個人的にはもしかしたら自然受粉してくれる虫さんもいるんじゃないかと、密に期待しています(笑)」

そしてバニラのお花ですが、コチョウラン科ということもあり、白から薄い黄色の綺麗なお花を咲かせます。それも深夜から早朝にかけて咲き、その日のお昼前には萎んでしまうという儚いお花です。それにも関わらず、バニラの花言葉は「永久不滅」とされています。
これは、すぐ萎んでしまう儚いバニラのお花を手間暇かけて人口受粉し、その後収穫した実を長い時間をかけてキュアリングして出来上がったバニラビーンズの幸せの香りが人の心に永久に残るからとされています。 もしこの永久不滅のお花が奄美にも咲くとしたら少しロマンチックな話だと思いませんか?
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