多彩な味わい満ちる離島より、島の息遣いをまるごとお届けします
【 5月まで会員限定で送料無料、新規会員登録で500円OFF 】

島の幸々

第9話バニラビーンズ商品化まで約2年の軌跡 元官僚が南国、奄美大島で挑戦中!

奄美大島/AMAMIバリュープロデュース
2023.12.11
商品化に向けて
島の幸々バイヤーYが合同会社AMAMIバリュープロデュースの代表林 晋太郎氏にバニラとの出会いをインタビュー!
第9話バニラビーンズ商品化まで約2年の軌跡 元官僚が南国、奄美大島で挑戦中!
植物の力強さ!バニラさん、、、
前回バニラさんのツルの伸び先を導いてあげる「誘引」のお話をしましたが、ツルが成長する上でかかせないのが栄養です。 では、バニラさん達はどうやって栄養を吸収しているのでしょうか?林さんに聞いてみました。
林さんのバニラ農園では、肥料や農薬など使用していません。 というのも、「バニラを栽培している発展途上国の人々は無農薬栽培という発想はなく、そもそも肥料を買う経済的余裕がありませんからね。」 そういうことか!
「私の農園は赤土の土壌ですが、バニラは土質を選ばない植物で、畝に有機物を置いてあげるだけでいいのです。」
「私の場合は搾った後のサトウキビを土壌に敷いています。それだけです。」

バニラには水もまかないスパルタ栽培!?
「ツルからは葉の他に根が伸びているのですが、バニラはこの根から栄養を取り入れています。土壌に根を張っているツルは、栄養を吸収しやすくするため細毛根がでてきます。支柱に巻き付くツルからの根は雨水や朝露を吸収して栄養にしています。雨水だけでも十分育つのですよ!」
「ただし、雨水だけで栽培する場合は工夫も必要です。畝が高いことが分かりますか?バニラさんの根っこは元々他の植物と比べて水分の吸収能力が弱いため、土壌の中の水分量が多いと根腐れをおこしてしまうことがあります。そのため、畝を高くすることで排水性を良くしつつ、バニラさんにとって適度な水分量を保つことができます。」
「水は与えないですけど、水のコントロールが難しい植物なのです。」

このお話を聞いたのは10月の中頃でした。12月に入り奄美大島もこれから冬の時期を迎え、バニラさん達は成長を止め越冬します。

戻る