舳倉島は、能登半島から北方約48kmに浮かぶ島で、海抜わずか12.5mの溶岩が冷え固まってできたとされる平坦な小島です。国内で観測できる野鳥の種類の半数以上にあたる約300種類の野鳥をみることができるバードウォッチングの聖地としても有名です。
舳倉島と輪島港のほぼ中間には「七ツ島」と名付けられた、大島、狩父島、竜島、荒三子島、赤島、鳥帽子島、御厨島の7つの島が点在し、海鳥の生息地として貴重な自然環境を残しています。
日本でも数少ない海女さんによる素潜り漁の始まりは約３５０年以上も昔の江戸時代から続くと言われ、舳倉島、七つ島（北２５㎞）でアワビ・サザエを採ったことが始まりといわれています。これらの離島は海女漁だけでなく、暖流と寒流がぶつかりあい、魚種も豊富で日本海有数の好漁場となっています。

舳倉島の素潜り漁
海士町（あままち）には約200人の海女さんが暮らしています。（98％は女性）
舳倉島にも数十人ほど住んでいますが、ほとんどの海女さんは５～8人組で漁船に乗り、輪島から通いで舳倉島へ向かいます。
海女さんは必ず二人一組のペアとなりお互いの安全を確認しながら素潜り漁を行います。培った経験で漁場を吟味し、ウェイトを２～３キロ付けて水深約１５～１６ｍまで潜ります。潜っている時間はおよそ5分～6分とも言われ非常に体力のいる仕事で危険と背中であると言えます。深く潜る方で水深２５ｍにもなります。（海女さんって凄い！）
海女になるための資格は特に定められていませんが、多くは親から習い、背中を見て経験を積み重ね一人前の海女になります。こうして江戸時代から続く伝統素潜り漁は受け継がれています。
今日の漁獲時間は朝9時～昼1時の4時間と短い時間に定められているのは、乱獲を防ぎ豊かな海の資源を守るために定められた漁の時間なのだそうです。
最近は漁獲量も減ってきており、その理由として対馬海流から流れてきた藻が漁場に着岸し自生することで、アラメなどの海藻類が光合成出来なくなってしまい、それをエサとするアワビが少なくなってきているから。（海の生態系）
海女さん達はこの藻を減らし豊かな海にするために、漁とは別に海に潜り、藻を切り取り海に流しています。海に流す理由は魚が産卵しているからで、いつも海の資源を守ることを海女さん達は考えています。

■セット内容：輪島海女採りさざえ　1.5kg（18～20個）

◆賞味期限：出荷日より4日
◆保存方法：冷蔵で保存