男性がシャウトする「は・か・た・の・しお！！」このフレーズをテレビCMで聞いたことがある方は多いのでは？？気が付けば口ずさんでいる親しみ感も持てる、老若男女問わずに広く知られるCMでおなじみの「伯方の塩」を製造する伯方塩業の製造工場は、瀬戸内海にある伯方島と大三島にあります。

大相撲では、力士が土俵にまく塩を「清め塩」といい、土俵を清めて邪気を払い、力士の安全を祈るためのものです。
この「清め塩」に、1987年の大相撲の5月場所から「伯方の塩」が使用開始されています。（東京場所年3回）

その「伯方の塩」の誕生のきっかけとなり、お手本とする塩が「流下式枝条架併用塩田」を用いてつくられた塩です。一度は姿を消したこの塩田を伯方塩業が再現して誕生したのが、「されど塩」「されど塩 藻塩」です。
日本有数の塩田地帯だった瀬戸内海沿岸には、1953年～1971年の間「流下式枝条架併用塩田」が立ち並んでいました。塩田は竹の枝を組んだ上から海水を滴らせ、太陽熱と風の力で水分を蒸発させ濃縮します。その後釜で煮詰めて塩をつくります。こうしてつくられた塩は日本の製塩史上、最も食用に優れていたと言われていました。
1971年、「塩業近代化臨時措置法」の成立で塩田が全廃され、品質よりも生産効率を優先した塩に切り替わることになりました。
それから20年以上経った1997年。それまでの法律が廃止され新しい法律が出来たことで、再び塩田を用いた塩つくりができるようになりました。これをきっかけに、塩田製塩の技術継承のために社員の手で2010年に「流下式枝条架併用塩田」を再現し、誕生したのが「されど塩」ブランドの2商品です。
大三島工場の塩田で海水を濃縮し、伯方工場で煮詰めて塩をつくっています。
瀬戸内生まれ、塩田育ちのこれらの塩は、国産原料100％。にがりをほどよく残した、塩かどがなく口当たりの良い味わいです。
また、「されど塩 藻塩」は海藻（ホンダワラ）を浸け込んで煮詰めているため、海藻のまろやかなうま味と香りが楽しめます。

大三島にある工場は見学コースが併設されたメイン工場で伯方の塩の作り方が見学できるほか、再現された「流下式枝条架併用塩田」を間近で見ることが出来ます。
普段何気なく使っている塩ですが、見学の際は先人の塩作りに思いを馳せてみてはいかがでしょうか？

■セット内容：されど塩150ｇ×2、されど塩藻塩100ｇ×2

◆保存方法：常温で保存