三宅島は東京から南へ約180km、伊豆大島の南約57ｋｍの位置にあり、東京の山手線の内側とほぼ同じ大きさの島（直径約８ｋｍ）です。三宅島は富士火山帯に含まれる活火山で、気象庁によって火山活動度ランクAの活火山に指定されています。2000年の雄山山頂噴火は記憶に新しく、それ以前では1983年阿古地区の噴火、1962年坪田地区の噴火と約20年～60年周期で噴火を繰り返しており、2000年の噴火では、4年5カ月にわたって全島民が島外で避難生活を余儀なくされました。
噴火前は90軒ほどあった民宿やペンションは30軒ほどになり、建物の老朽化も進み後継ぎがいない施設も多くなりましたが、この苦難を乗り越え今も火山と共存しています。

お土産開発！明日葉ブランド化への思い。
噴火災害により、農業、漁業、観光業は非常に厳しい状況を強いられ、商工業を営む三宅村商工会女性部では、島のために出来ることは？と考え、安定して生産される「明日葉」を原料にすることにしました。明日葉は発育が早く「今日摘んでも明日には新しい芽が出る。」と言われるほど生命力が強いことからこの名がついたそうです。また青汁や野菜ジュースなどの健康食品の材料として広く利用されるほど体に良いとされ、昔より島民が食してきた食材です。綺麗な緑色の葉と茎はどちらも食べられ、独特のほろ苦さがある味わいです。この明日葉を「松本醤油商店」とタイアップし、醤油と明日葉がマッチした「あしたば炊きこみごはんの素」が2010年に完成しました。お米と混ぜて炊くだけで簡単に明日葉を味わうことができます。
2017年には「三宅島のあしたばカレー」を新商品として開発しました。たっぷりの明日葉と数種のスパイスを使用してコクの中にも明日葉が香るスパイシーな味。三宅島と東京を結ぶ定期船「橘丸」をイメージしたパッケージデザインは、幅広い世代より愛される商品となりました。伊豆諸島を航行する東海汽船の食堂で「あしたばカレー」として提供されています。

復路、橘丸の船内では「明日葉カレー」を食べました。明日葉のほろ苦さを味わいながら、三宅島の自然の力強さ、大地からパワーをもらったような気持ちになりました。
三宅島で育った「明日葉」の炊きこみごはんの素とカレーをセットを是非お試しいただきたいです。

■セット内容：あしたば炊き込みごはんの素（2合用）×２、三宅島のあしたばカレー（1人前）×２

◆特定原材料等：小麦・大豆・牛肉・りんご
◆賞味期限：あしたば炊き込みごはんの素（製造より6カ月）、三宅島のあしたばカレー（製造より18カ月）
◆保存方法：常温で保存