よろずを継ぐもの

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ルタオ「ナイアガラ」

お菓子の史
第7話
2023.2.21
何でもかんでもデジタルの時代。検索やフォロー、閲覧履歴からあれこれAIがオススメしてくるコンテンツは、どこか中毒性があり、どっぷりハマると気がついた頃には、その沼から抜け出せない‥恐ろしい世界。
デジタル化が進み30年前には思ってもみなかった便利なツールが日々登場しているいま。SNSで共通の趣味を持つ人や気になるコンテンツを発信している人を見つけ、そんな入り口から芋づる式に「これはどう⁉」「こんなのもあるけど⁉」という新たな入り口が用意されていて、お休みの日にはそのとめどない情報の中から私の心を動かす物をサーチする、そんな日常が当たり前になっています。
面白いことに、そんなデジタル沼の中から思いがけない買い物や新たな趣味の発見につながることがあります。私のフォローする日常漫画をあげているインスタグラマーさんが紹介していた商品、PRかステマか⁉なんてうっすら思いながらも、いつもおいしそうな食べ物を紹介しているしな、この人とは好みが合いそうだしな…そんな言い訳をしながら今度買う機会があれば是非試してみようと思ったのが今回紹介するルタオの「ナイアガラ」です。

ルタオ「ナイアガラ」

アクセサリーボックスのようなパッケージ

百貨店で開催される魅惑の北海道物産展や、全国の美味しい食べ物を扱う通販サイトでは常連中の常連ルタオ。スイーツ好きの友だちはたしか「ドゥーブルフロマージュ」をホールのまま1人で食べていたっけ。そもそも定番品からなかなか浮気のできない性分の私は、ルタオに「ドゥーブルフロマージュ」以外の商品にどんなものがあるのかすら知らず…こんな商品があるのか!と期待に胸を膨らませたのでした。そしてタイミングのいいことに北海道に用事ができたので、ついに買ってみましたナイアガラ。お土産のラインアップはもちろん、道内の有名な飲食店も勢ぞろい、エンタメコーナーまで充実した新千歳空港で最後の最後に無事ゲットしました。
レアチョコレートとのことで保冷バッグも購入し丁重に自宅へ持ち帰り、袋を開けると何とも贈り物の王道ブランドらしく豪華なパッケージ。定番以外で美味しいとあれば、これは誰に差し入れしても喜ばれる感じじゃないかとわくわくしました。

ルタオ「ナイアガラ」

チョコレートだと思って食べると裏切られます

北海道の人たちに愛されるナイアガラというぶどうが使われているらしいという事だけ前知識として持っていましたが、表記はレアチョコレート。ナイアガラで作るワインを使用しているとお店のPOPに書いてあったので、シャンパン風味の生チョコレート的なイメージが私の予想、であれば間違いなく好みのチョコレート。
しかし箱を開けてあまりにも強いぶどうの香りにおどろきました。そこで初めてメーカーの解説文を読んでみると「華やかでみずみずしい香りが魅力のワイン」と説明がありますが、いやいや、みずみずしいにもほどがある、フルーティーが勝ちすぎてチョコレート感どこ行った⁉ひと粒いただいてみても全く同じ感想でした。甘さはだいぶ控え目で、お口の中で爽やかさが広がり、ダークローストのコーヒーを入れたことを後悔するほどにさっぱりとした後味。これは完全に飲み物のチョイスを間違えました。絶対に紅茶がお勧めです。これは紅茶に合うよと大々的に書くべきですよ、本当に。そしてナイアガラというぶどうに俄然興味が湧いたので、いつかぶどうそのものも食してみたいと思いました。今度はお休みとってナイアガラが出回る時期に北海道の美味しい物をめぐる旅をしようかな。

ルタオ「ナイアガラ」

食べるな危険?

8粒で896円、送料さえなければ、ちょっとした自分へのご褒美にたまーに買いたいと思うこの商品、送料入ると急にものすごい高級品になるので、滅多に食べることはないでしょう。が、とにかく美味しすぎた。危険を感じるほどに。「美味しすぎて危険」という気持ち、本当にたまにしか感じないのですが、こんなに嬉しい感情はないですよね。生きているうちに危険と思えるぐらい美味しい食べ物に出会ってしまったという幸せ。コレステロールや中性脂肪があーだこーだと言われている私ですが、魚卵や塩辛、蟹味噌なんか、そりゃあもう大好きなわけです。でもまさに危険なのでここぞという時にしか食べないようにしています。健康的にも、散財的にも危険、でも折に触れ、ここぞという時にご褒美で食べたい食べ物、そんな物を頭の中に並べてニヤニヤしている時が、きっと1番幸せ。
今日も幸せ。
明日は何食べようかな。
食べないかもしれないけど、明日のゴールデンメンバーをイメージしながらおやすみなさい。
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