よろずを継ぐもの

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手前味噌です

おばあちゃんの知恵袋NEO
第2話
2022.11.18
急に朝晩が冷え込んで、おでんや豚汁、お鍋などの温かい献立が恋しくなりました。実は今年、こんな季節が待ち遠しくて、ずっと楽しみにしていたことがあるんです。そんな楽しみにしていたのがこの一杯、根菜と豚肉の甘い豚汁です。
10年ほど前に、ピカ子こと、メイクアップアーティストの本田ヒカルさんが自家製味噌レシピを公開して話題になったことがありました。お味噌汁はもちろん、もっぱらキュウリはもろキュー派、そして母の実家で食べる焼きおにぎりと言えば味噌という根っからの味噌好きの私は、そんな手作り味噌がほんの少し気になっていました。とはいえ、カビそうだなぁとか、蔵とか床下収納ないしなぁとか、なんとなく難しそう、私には無理そうというイメージで挑戦してきませんでした。そんな私がついに、出会ってしまったのです。それはそれは気軽に手ぶらで味噌仕込み体験を!という、私にぴったりのイベントに。

手前味噌です

糀屋雨風 夏の味噌仕込み教室

私が今回参加したのは、元録2年創業の株式会社雨風さんに教わる夏の味噌仕込み教室。参加したのは7月上旬で、夏目前で味噌仕込み⁉と少々驚きながら、実は他の季節よりも発酵が早くあっさりとした味わいになるとの事でドキドキしながらワークショップ会場へ。
味噌仕込みの材料も容器(別売りなのでお手持ちの容器を持参もOK)もすべてワークショップで用意されていて、本当に気軽に手ぶらで向かいました。なんだか丁寧な暮らしの代名詞のような味噌仕込みなのに、こんなに手軽でいいの?と少々戸惑いながら…。白みそ・堺みそ・元禄みそ・麦みその味噌の4種類で材料や発酵期間は異なりますが、それぞれ参加者が希望する味噌をみんな同時に仕込んでいきます。私は中甘口で熟成期間が3~6か月(夏場は2か月~)のまろやかな甘みが特徴の堺みそを選びました。なんせはじめての味噌仕込みなので4種類の中でも中くらいのお味、熟成期間もそんなに長くないのが決め手でした。熟成のための放置時間が長すぎると失敗した時のショックが大きすぎて2度とチャレンジしなそう…と思ったからです。

手前味噌です

じっくり待つこと…3か月

温度変化の少ない、風通しのいいところ、該当するのであれば玄関でも良いとの事でしたが、我が家の玄関は午前中少し気温が上がりがちなので、日差しの届かないリビングの棚に置きました。我が家はペットのために24時間空調を入れているので、なんだかんだリビングが一番温度は安定しているかなと思ったからです。夏場は発酵が早いと説明を受けていましたが、空調の事もあるので我慢する事3か月。開けたい気持ちを我慢…本当にそれだけ。カビチェックや天地返しなどの工程をお勧めしているところもありますが、今回教えていただいた味噌仕込み教室ではどちらもなし。大なり小なりカビは発生するものとして、出来上がりの際にがさっと取り除いてアルコール消毒をしました。

手前味噌です

手前味噌ですが…

はじめての自家製味噌は小さめの保存容器に小分けし冷凍庫へ。野菜スティックにつけてそのままをいただくのも大好きなのですが、豚汁とお魚の味噌漬けを新米と一緒に…なんて贅沢な秋の味覚を日々楽しんでいます。
ところで話はそれますが、使いかけも含めて味噌は冷凍庫保存が出来る事、皆さんご存じですか⁉私は恥ずかしながら先日はじめて知りまして。いや、正確には前にも聞いたことあったのですが、凍ったら使いにくいでしょと勘違いしたままだったのです。味噌はカチカチに凍らないんですね…。冷凍庫で保存しても冷蔵庫保存の時と変わらず普通通り使えるんですね…。そんなこんなで、可愛い可愛い手前味噌は冷凍庫保存です。
オーガニック原料にこだわったり、2~3年物の熟成を目指したりと奥深い味噌仕込み。私はまだまだ手作りキットやワークショップに頼る気満々ですが、すでに違う種類も作ってみたいとわくわくしながら手前味噌を楽しんでいます。


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