よろずを継ぐもの

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あこがれのぬか床

おばあちゃんの知恵袋NEO
第1話
2022.6.15
おばあちゃんの知恵袋や昔ながらの商品は物を大切にするアイディアに溢れていたり、地球環境にやさしい成分などが使われていたりと、今まさに再評価されるべきモノ・コトがたくさんあるような気がします。効率や時短を優先するとき、エコな観点を優先するとき、そして何より家族の暮らしやすさを優先するときと、自分なりのグッドバランスをとれるように、あらためて知るところから一緒にはじめてみませんか?
おばあちゃんの知恵袋を見直したい

「丁寧な暮らし」という言葉につい身構えてしまう平日の私、少し時間に余裕のある日にふと穏やかな日常に憧れを抱く私。どちらも自分自身の素直な気持ちなのですが、環境に配慮した生活や自家製保存食など気にはなるけどなかなか手が出せないのが現実の私。当たり前なのですが「丁寧な暮らし」は継続してこそだと思うのでプレッシャーを強く感じてしまうのかもしれません。ちょっと挑戦してみようという気軽さや、ほんの少し気持ちにゆとりのある日に試せる何か…そんなところから「丁寧な暮らし」ってどんなもんよ?と覗き見してみたいなと思い小さな1歩を踏み出してみたいと思います。

いまやホームセンターにはありとあらゆるお掃除グッズや洗剤などが置いてあります。我が家にも洗えない布製のソファにはこれ!そして窓ガラスにはこれ、鏡にはこれ、フローリングにはこれ、ガスコンロには、シンクには、お風呂には、トイレには…。ついにはこれ1本でマルチに使える!といううたい文句のものまで。想像しただけでも恐ろしい、いったい我が家には何本の使いかけのお掃除アイテムがあるのでしょう。
SNSやテレビ、主婦向けの雑誌などを見れば、家事のコツなどの情報が溢れています。環境の事を考えて繰り返し使える布巾を使いましょうとあれば、布巾は雑菌の温床ともあり、挙句の果てに布巾を捨ててキッチンペーパーにしたら手間も省けて清潔と。どのメリットをとり、どんな物を使うかはもちろん個人の自由ですが、例えばキッチンペーパーはなんとなく環境問題の事を考えると罪悪感をおぼえますし、布巾を毎晩煮沸消毒できるか?といわれたら自信はない、それでいて刺激の強い洗剤で毎日つけおき洗いはそれまた環境破壊につながらないの??と、何をとってもデメリットはあるわけですよね。
ひとそれぞれメリット・デメリットを知ったうえで最適な物を選んでいく、あぁ、家事とは自由であり、それでいて複雑難解、日々学びの必要な高スキル必須の仕事ですね。

そこで最近むくむくと私の中で湧きはじめたのが、昔の人はどうしていたの?という疑問。 こんなに良く落ちる洗剤や化学布巾、もちろんお掃除ロボットだってなかったはず。お掃除だけではなく、お料理にも言えますが、物を大切に使い、そして捨てる物も最後まで使い切る、そんな昔ながらの知恵はサステナブル社会を目指し今までの環境負荷を少しでも改善しようと動きはじめた現代において、とても大事なヒントになりそうではありませんか?
あこがれのぬか床

今注目の発酵食品 ぬか漬けが食べたい

そこで今回学んでみたのは、ぬか床作りです。近年発酵食ブーム真っただ中、そして大のお米好きの私にとって最強のご飯のおともである、ぬか漬けを自宅で手軽に楽しみたい!今までも何度か挑戦してきたのですが、正しいお手入れやぬか床のいい塩梅がわからず幾度となく失敗してきました。ぬか床っておばあちゃんから2代3代と受け継ぐものなのでは?という基礎知識がある故に、ひと夏も越せない私ってどれだけダメなのだろう…とあきらめかけていたところ。今回縁あって、いりぬかメーカー国城産業株式会社 山﨑社長に教えていただく「ぬか床教室」に参加しました。

あこがれのぬか床

今回の「ぬか床教室」ではいちからつくるぬか床と、お手入れ方法、漬け方やお勧めの食べ方まで丁寧に教えていただきました。ネット情報と感覚だけで何度も失敗してきた私ではありますが、ただただ知識がなかっただけと安心してぬか床ライフに再チャレンジする気持ちになりました。同席した方がぬか床診断でお持ちになったぬか床を発酵タネとして分けてくださり、自宅に戻って早速挑戦。塩分の調整をしつつ、いまのところ順調に美味しくいただいています。コロナ禍のアルコール消毒でカサカサだった手も、なんとなく潤いが戻ってきたような…そんな嬉しいおまけつき。まずは夏野菜が安い間、放置せずに大切に育てていきたいと思います。

詳しい作り方や、商品などは国城産業株式会社ホームページに詳しく紹介されているのでご覧ください。

国城産業株式会社ホームページはこちら

あこがれのぬか床
名バイプレイヤー

…あとがき

ぬか床作りやたしぬかのときに混ぜる塩はこちらがお勧めと「ぬか床教室」紹介されていた国城産業株式会社の「漬塩」。化学調味料を一切使用せず、天然塩に昆布、椎茸、唐辛子を調合した天然の旨みが詰まった万能調味料との事で、おにぎりでも塩ゆで野菜にもおすすめですと。早速お豆ごはんの味付けに使ってみたらなんと美味!いつもは白出しで味付けしていましたが、こちらの漬塩を使ったところ、お米とお豆の甘みが格段にアップ!これはこれは良いお塩に出会ってしまいました。これからの季節、焼き野菜や枝豆はもちろん、塩だれドレッシングの代用にパラパラとかけても良さそう…今晩は豚しゃぶサラダにかけてみたいと思います。
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