くらしのこみち

【山中漆器】あきない汁椀

今月のお道具
2022.12.26
【山中漆器】あきない汁椀
普段使いに適した飽きないお椀 「あきない汁椀」

温泉地である山中温泉で栄えた山中漆器。明治35年から続く瑾齋(キンサイ)という工房で、この「あきない汁椀」は作られています。

優雅な総ヒノキ造りの“こおろぎ橋”と、対照的にモダンな“あやとりはし”で知られる、石川県山中温泉。
実はこの地域、およそ450年前からおわんなど、「挽きもの」と呼ばれる漆器を作り続けている産地なのです。
【山中漆器】あきない汁椀
「挽きもの」とは「ろくろ」を回転させながら、刃物で木地を挽いて、おわんを作る技術のこと。
この技術では、生産量も日本一!

そんな先代達の意思を受け継いだ工房で、縦木取りを基本とした製法、伝統的なろくろ技術、山中温泉のその地で高い技術を持った木地師、塗師集団が、製作を続けています。
【山中漆器】あきない汁椀
その瑾齋にて製作される「あきない汁椀」は、初めて国産の木の汁椀をお使いになる方に
気楽に使え飽きずに長く使っていただきたいという思いから名づけられた、普段使い用のお椀です。
栃材をロクロで挽き上げ、刷毛目を残した下地を施した上に、漆を塗上げています。
【山中漆器】あきない汁椀
下地に刷毛目を施しているのは、持った時に滑りにくく、また、熱いものを手に感じにくくさせる効果も。口のあたりもとても優しく、手塗の漆の触感も相まって、毎日使いたくなる愛着感が生まれます。
また少し背高で独特な形状は、美しいバランスで、汁物、どんぶり、麺類、すべての器として使いやすい容量です。
お椀はお味噌汁だけと決めてしまわずに、ご飯ものにも使ってみてくださいね。
お正月にはお雑煮に、そして七草の節句には七草がゆにと1月も大活躍間違いなし。
どんなお料理にも合うので、毎日どんどんご使用ください。

丁寧に作り上げられた汁椀のさりげないこだわりが、私たちの毎日の食事を「あきない」ものにしてくれることでしょう。

ご使用上の注意
①使用後はぬるま湯か水で洗い柔らかい布で拭いてください。
②変形変色防止のため、直射日光を避けて保存してください。
③電子レンジ、食器洗浄機は使用しないでください。
この商品のページへ移動する
戻る