くらしのこみち

【ムスイ】KING無水鍋

今月のお道具
2022.11.29
【ムスイ】KING無水鍋
時代を超えて使える鍋 「無水鍋」

無水鍋は昭和28年(1953年)に広島で開発された、アルミニウム鋳物鍋です。
日本ではまだ炊飯器のない時代、ガスでも羽釜のように美味しいご飯が炊けるように、という思いをこめて開発されました。
軽量のアルミ合金で製造された鋳物の鍋で、今も変わらず職人さんの手仕事で丁寧に作られているメイド イン ジャパンのお鍋です。
【ムスイ】KING無水鍋
アルミニウムなので、分厚いのに手に取ると驚きの軽さです。
余計なものはなく、とてもシンプルなデザインながらできることがたくさんのお鍋です。
炊く、蒸す、煮る、茹でる、焼く、炒める、揚げる、天火。
ひとつでなんと8通りの使い方ができるのです。

ここで、アルミのよさと無水鍋の形がなぜ優れているのかお話ししますね。
アルミは鉄や銅、ステンレスのわずか約1/3の比重で女性でも軽く扱いやすいため、毎日のお料理づくりに適しています。
また、鉄の約3倍、ステンレスの約14倍の熱伝導率なので家庭のコンロでも本格調理を可能にしています。
蓋と身がぴたりと閉まる構造は、優れた気密性とウォーターシール効果があります。
これにより均一に加熱し、素早い調理をもたらしてくれます。
素材の水分を活かし、調理できるので栄養も逃がしません。少ない水分でも焦げることなく、栄養豊富な煮物やゆで物が出来上がります。
初代モデルをお借りして、実際に少量の砂糖と水だけでかぼちゃの煮物を作りました。
素材の味がしっかりと感じられるのは無水調理だから。
使い込まれた味わいのある無水鍋、もしかしてお母さんやおばあちゃんが使っていたかもしれませんね。
【ムスイ】KING無水鍋
【ムスイ】KING無水鍋
今、無水鍋は3代目。現代の暮らしにあうようにIH調理器にも対応できる形にリニューアルしています。
それでも、基本の形は蓋も身も取っ手もすべて同じ素材でできているシンプルなままです。
ですので、取っ手が割れてしまったりすることがありません。
いつまでも使える丈夫さがなんとも心強いです。
ぴかぴかなお鍋ではないかもしれませんが、少しくすんだアルミの色も味わい深く、力強さやたくましさを感じます。
蓋はフライパンのように使えますから、お肉を焼いてみて下さい。
(蓋はIH調理器には対応しておりません)
また、ご飯も炊いてみてください。
水加減して中強火、沸騰したら(蓋の間から蒸気が出てくるのが合図です)、弱火にして約10分。
かまどがなくても、まるでかまどで炊いたようなふっくらつやつや、甘みを感じるご飯です。

ご使用上の注意
①初めてご使用になる時は、米のとぎ汁を入れて10~15分間沸騰させてください。
黒変化が起こりにくくなります。
②調理中、調理後は本体や取っ手が大変熱くなっております。ミトンなどを使用してください。
③酢・重曹などの酸性またはアルカリ性の者の使用はなるべく避けてください。使用された場合は調理後速やかに中性洗剤で洗ってください。
④腐食防止のため、調理物や水を入れたままにしないでください。
⑤お手入れにはアルカリ性洗剤(漂白剤や食器洗い用洗剤など)を使用しないでください。
⑥ご使用中に内面が黒くなることがありますが、これは調理の際の過熱によりアルミニウムと水が反応を起こしたものにミネラル分等が付着することにより生じるものです。人体には無害であり、そのままご使用になられても差し支えありません。気になる場合は、水の中にりんごの皮や輪切りにしたレモンを入れて煮沸すると落とすことができます。
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