くらしのこみち

【長谷園(ながたにえん)】みそ汁鍋

今月のお道具
2022.10.27
【長谷園(ながたにえん)】みそ汁鍋
一器多様なみそ汁鍋 「伊賀焼 長谷園(ながたにえん)」

11月24日は「和食の日」。
和食といえば、一汁三菜という言葉が浮かびますが、その一汁にあたるのが定番のおみそ汁ですね。
アルミの行平鍋でささーっと作るのももちろん良いですが、肌寒くなってきたこの時期には伊賀土鍋の「みそ汁鍋」でおみそ汁はいかがでしょうか。

肉厚で丸みを帯びた形が特長の「みそ汁鍋」。
伊賀焼の窯元《長谷園》(ながたにえん)のものです。(写真は伊賀の展望台からの風景)
【長谷園(ながたにえん)】みそ汁鍋
伊賀の地は、遥か400万年前、琵琶湖の湖底でした。古琵琶湖層と呼ばれるその地層から採れる陶土は耐火性が高く江戸時代より直火の土鍋、土瓶等がこの地で作られてきたそうです。
伊賀の陶土は古琵琶湖の時代に生息していた生物や植物の遺骸が多く含まれており、焼成すると遺骸の部分が燃え尽きて、細かな気孔(穴)が出来ます。
これが、土鍋で作るお料理のおいしさの秘密。
この気孔が出来た多孔質な生地は、呼吸する土といわれ、蓄熱性が高く、また遠赤外線効果で食材の芯までしっかり熱が浸透し、美味しく料理が仕上がるのです。また、「みそ汁鍋」は土鍋の内側にマイナスイオンが発生し続けるラジウム系鉱石を施しているので、味が芯まで浸透し、塩分をまろやかにしてくれるそうですよ。(長谷園調査による)。

しっかりとした肉厚の土鍋は火を止めた後の余熱が本当にすごい!
出来上がったお料理をそのまま食卓に運べば熱々を家族で囲むことができます。
もともとこの「みそ汁鍋」は、朝の支度に忙しいお母さんの役に立つよう、「なかなか冷めずに食卓でとりわけができるお鍋」を作りたい、そんな思いから作られたそうです。
【長谷園(ながたにえん)】みそ汁鍋
さらに特筆すべきは、空焚きができること。煮込み以外にもお肉や野菜を焼いたり炒めたりと幅広い調理に対応します。
肉じゃがやカレーのような、お肉やお野菜をまず炒めてから煮込む料理には、是非このみそ汁鍋を。(一般的な土鍋が全て炒め物ができるとは限りません。)
そこで味の濃い料理を作っても大丈夫?という心配がありますね。
伊賀の土鍋は吸水性が高いので、料理によっては土鍋自体に匂いが残る場合があります。
けれど、次に調理をされても味が移るということはほとんどないとのことです。
実際に私も、「みそ汁鍋」でカレーを作ったあとにご飯を炊いてみましたが、気になるような匂い移りは感じませんでした。
土鍋は食材の旨味を引き出し、柔らかく仕上げてくれる調理器です。
「みそ汁鍋」は余熱調理が得意!いろいろな煮込み料理を是非作ってみてくださいね。
ポイントは、残った煮汁は長時間いれっぱなしにしないこと、別の器に移すこと。
そして、土鍋はきれいに洗って、よく乾燥させること!です。
〇使い始めは目止めが必要です
伊賀の土鍋は蓄熱性が高い粗土を使用しているので、必ず最初にお粥を十分に炊きこんでください。お粥炊きをすることでお米のでんぷん質が土鍋の細かい気孔を埋め、水漏れを防ぎます。
①土鍋をよく水洗いして、水分を拭き取り、水を含みやすい底面を上にして自然乾燥させます。※濡れたまま火にかけるとひび割れの原因となります。
②乾燥させた土鍋に8分目ほどの水(またはお湯)と、水量の5分の1以上のごはん(お米ではなく残りごはん)を入れます。
③ざっと混ぜてごはんをほぐし、ふたをして弱火で炊いてください。沸騰してきたら吹きこぼれないようふたをずらしてゆっくりと炊き込んでください。
④お粥が炊き上がったら、火を止め土鍋が十分に冷めてから(1時間以上)お粥を取り除いて土鍋を水洗いしてください。※目止め後のお粥は食べられます。
〇お手入れ方法
汚れは中性洗剤でおとし、洗った後は水を含みやすい底面を上にして、風通しのよいところで十分に乾燥させてください。
乾燥が不十分ですと目詰まりやカビの原因になります。
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