くらしのこみち

2023年(令和5年)12月 師走

歳時記
2023.11.29
いよいよ今年も終わり。
新年を迎える準備を始めましょう。

大雪 12月7日から 雪が降り積もる地域が増えてくるころ。
冬至 12月22日から 一年でもっとも昼が短く、夜が長い日。
2023年(令和5年)12月 師走
正月事始め
「いよいよ、師走です。」そんなニュースを聞くと気ぜわしく慌ただしい気持ちになりますが、新しい年への期待も高まりますね。
「師走」とは、師匠である僧侶がお経をあげるために東へ西へと馳せることを意味する「師馳す(しはす)」から来ているといいます。
また、四季の果てる月を意味する「四極(しはつ)」や、一年の最後になし終える「為果つ(しはつ)」を語源とする説もあるそうです。
そんな新年の準備を始める日があるのをご存じですか?
「正月事始め」は12月13日。新年を連れてくる神様・年神さまを家へお迎えする準備を始める日です。
「煤払い(すすはらい)」は、江戸時代に江戸城で行われていたのが庶民に伝わり、広がっていきました。
現在の暮らしでは「大掃除」として、根付いていますね。
また、門松に使用する松やおせち料理を調理するための薪を採りに行くことを指す「松迎え」という言葉もあるそうですが、現在ではほとんど消えてしまった風習のようです。
2023年(令和5年)12月 師走
一陽来復
冬至は一年でもっとも日照時間が短く、夜が長い日です。一方で、翌日からは再び太陽の力が復活する「一陽来復」のおめでたい日であると考えられてきました。
そんなことから、重宝される食べ物が「ん」の付くもの。 冬至に「ん」がつく食材を食べると「運がつく」と言われています。
例えば、ナンキン(かぼちゃ)、れんこん、にんじん、ぎんなん、うどんなど…あったかい「ん」の料理を食べて、年末を元気に乗り切りたいですね!
また湯船に柚子を浮かべて柚子湯に入るのも冬至の習慣のひとつ。
冬至に柚子湯に入ると風邪をひかないと言われています。
柚子に含まれる成分が湯冷め防止や血行促進に力を貸してくれるのだそうですよ。
2023年(令和5年)12月 師走
大晦日
一年で最後の日である大晦日。晦日とは毎月の末日のこと。年末だけは一年の最後の特別な日として「大晦日」といいます。
大晦日には年越しそばが欠かせませんね。古くは鎌倉時代から、そして江戸時代中期に広まったといわれる習慣で、切れやすい蕎麦に悪縁や苦労が切れるように願ったり、細く長い麺に長寿を願ったりしたそうですよ。
除夜の鐘が鳴り始めるまでには食べ終わりましょうね。
さてみなさんは今年の大晦日をどんなふうに過ごしますか?
テレビを観ながらゆっくりくつろいで年を越すのもよし、除夜の鐘を聞きに近所のお寺を訪れるのもよし。
良いお年をお迎えください。
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