くらしのこみち

2023年(令和5年)4月 卯月

歳時記
2023.3.28
清明 4月5日から 天地万物が清々しく、生き生きと明るくあるさま
穀雨 4月20日から このころの雨は田畑を潤し穀物を成長させます
2023年(令和5年)4月 卯月
玄鳥至(つばめいたる)
4月は、新年度の最初の月です。新しい学校やクラスへの入学、進学、新たな職場にわくわくしながらも、ドキドキして落ち着かなかったり。でも空を見上げると、桜が咲き、明るくさわやかな風に包まれ、私たちを応援してくれているかのようです。
渡り鳥のツバメが、南から日本にやって来るのもこの時季です。「二十四節気」をさらに5日ずつに分けた「七十二候」には、「玄鳥至(つばめきたる)」という言葉があります。清明の初候(4月5日~9日)を表す言葉です。ちなみにツバメの巣は縁起物とされ、巣がかかった家は商売が繁盛するとも言われます。ツバメが巣を作りやすい環境を整えて、丁重にお迎えしたいものです。
2023年(令和5年)4月 卯月
鴻雁北(こうがんかえる)
季節を告げる鳥について表現されることが多い七十二候。
4月には、さらに雁が北へと帰っていくという「鴻雁北(こうがんかえる)」があります。これは清明の次候(4月10日~14日)であり、ツバメと雁は昔から暮らしや文学で親しまれてきました。
雁は10月寒露の初候で「鴻雁来(こうがんきたる)」と再びお目見えします。
七十二候はあまり知られることのない暦ですが、とても美しい言葉で季節の移ろいを表現してくれています。渡り鳥がやってくる季節や、草花の咲くころ、そして雨の様子や吹く風など・・・皆様もぜひ気にしてみてくださいね。
季節をいつくしむ喜びを感じることができると思います。
2023年(令和5年)4月 卯月
昭和の日と畳の日
4月29日は何の日でしょう?
「昭和の日」これは良く知られている祝日ですね。
ただ、呼び方が時代とともに変わっています。
昭和時代は昭和天皇の誕生日であったことから「天皇誕生日」。
戦前は「天長節」と呼ばれていました。
そして、平成の時代になると「みどりの日」と呼ばれるように。
さらに、2005年には「昭和の日」に改められました。「昭和の日」は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」と祝日法に定められています。(「みどりの日」は現在5月4日に定められています)
4月29日はこのように何度も名前が変わりながら国民の休日として親しまれているのですね。
さらに、この日は「畳の日」であるのをご存知でしょうか?
全国畳産業振興会が定めた「畳の日」は年に2回。(9月24日もあります。)
畳は日本家屋の中でも伝統的な床材です。最近は和室が無い家も増えてきていますが、旅館などで畳があるとやっぱりホっとしますよね。
畳のい草には調湿効果や鎮静効果、断熱効果などさまざまな良いところがあります。
また、畳の縁を注目されたことはありますか?
畳表の角の摩擦を防ぐため、また畳を敷き合わせる際にできやすい隙間を”しめる”などの役割があります。そして実は多様なデザインがあるのです。
そんな畳縁を使ったワークショップをくらしのこみちで開催いたします。
母の日も近いこの時季、軽くて丈夫な畳縁を使ったポーチやバッグのプレゼントはいかがでしょうか?

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