くらしのこみち

2023年(令和5年)1月 睦月

歳時記
2022.12.27
小寒 1月6日から この日から寒の入り。寒中見舞いを出すのもこの時季です
大寒 1月20日から 一年のうちでもっとも寒さ厳しいころ。大寒の最終日が節分です
2023年(令和5年)1月 睦月
人日の節句
節句の中で聞きなれない「人日(じんじつ)の節句」。
五節句のひとつで、七草がゆを食べることから「七草の節句」とも呼ばれます。
古来中国では1月7日に一年の無病息災を願って、またお正月のご馳走で弱った胃を休めるために、7種類の野菜を入れた羹(あつもの)をいただく習慣がありました。
この習慣が日本に伝わり、七草がゆとなりました。
歴史は古く、平安時代には始まり、江戸時代には一般的に広まったとか。
「セリ」、「ナズナ」、「ゴギョウ」、「ハコベラ」、「ホトケノザ」、「スズナ」、「スズシロ」の7種類の春の七草は食料品売場でこの時季には見かけることができますね。
栄養のバランスも抜群の七草。
1月7日の朝には、無病息災を願ってぜひいただきましょう。
2023年(令和5年)1月 睦月
鏡開き
「鏡開き」は新年をつれてくる年神様にお供えしていた鏡餅を下げ、お下がりとしていただく行事です。
古来武士の風習にのっとり刃物を用いず木づちなどで叩いて割り、これを「開く」と表現しました。鏡は円満を、開くは末広がりを意味します。
お盆や松の内と同じように、この日も各地で異なっており、関東の鏡開きは1月11日が多く、関西は1月15日に多く行われています。(1月20日というところも)
鏡開きをしたお餅はおぜんざいにする方が一般的です。
小豆の赤い色が邪気を払い、厄除けの力を持つといわれています。
鏡開きの意味を家族で話しながら、一年を健やかに過ごせるよう味わってみてはいかがでしょう。
2023年(令和5年)1月 睦月
寒の内の愉しみ
今年の小寒は1月6日。この日から寒の入りとなり、節分までの期間を「寒の内」といいます。
お正月のうきうきとした華やいだ雰囲気も終わり、空気も風もより一層冷たく感じますが、日本人は昔からこの厳寒の日々をただ我慢して過ぎ去るのを待つだけではなく、有効的に利用してきました。
この時季ならではの季節の手仕事といえば「寒仕込み」。
この時季に汲まれる水は「寒の水」といって一年で最も冷たく澄み切っています。
気温も湿度も低く雑菌が繁殖しにくいため、お酒やお味噌、醤油の寒仕込みにぴったり。
くらしのこみちでも、味噌仕込み教室を開催しています。

また、干し野菜を作るのもよいですね。
空気が乾燥しているので、天気の良い日、風通しの良い場所にザルや網などに並べて重ならないように干すと失敗なく作りやすいと思います。干すと旨みと栄養が凝縮されて美味しくなりますよ。
寒い時季だからこその愉しみ、ぜひチャレンジしてみてくださいね。
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