くらしのこみち

2022年(令和4年)11月 霜月

歳時記
2022.10.27
立冬 11月7日から 暦の上では冬 このころに吹く北寄りの強く冷たい風が木枯らしです
小雪 11月22日から 本格的な冬はすぐそこまで来ています 小春日和に心躍るころ
2022年(令和4年)11月 霜月
木枯らし一号
暦の上では冬の始まり、立冬。今年は11月7日です。
木枯らし一号が吹くのもこのころ。何気なく「木枯らし」と呼んでいる風ですが、定義があるのをご存じですか?
日本の太平洋側地域において晩秋から初冬の間に吹く風速8m/s以上の北寄り(北から西北西)の風のことで、気圧配置が西高東低の冬型になったことを示す現象のことを言うのだそうです。
そして「木枯らし一号」は関東地方(東京)と近畿地方(大阪)でしか発表されないとか。くらしのこみち地方(大阪)で暮らす私には当たり前の言葉だったのが、地域限定の表現であったことに驚きました。
ここ2年ほどは10月の終わりに「木枯らし1号」が吹いたようですが、今年はいつ吹くのか気になりますね。
2022年(令和4年)11月 霜月
こたつ開き
「木枯らし」が吹くと一気に肌寒く感じて、「そろそろこたつ出そうかな?」という気分に。
実は「こたつ」を出す日があるんですよ。
2022年は11月6日。これは「亥の月、亥の子の日」なのです。
この慣習は江戸時代に始まったといわれており、昔より日本では、五行思想で「水」にあたる「亥」は火に強いとされていました。
火事が多かった時代、亥の日にこたつ開きをすればその冬は火事にならない、といわれたそうです。
防火を願って、亥の日に出してみてはいかがでしょうか?
また、懐かしい昔ながらの湯たんぽもぬくぬくと気持ちが良いものです。
中にお湯を入れるタイプの湯たんぽはじんわりと温まり、繰り返し長く使えるので、環境にも優しいですね。
2022年(令和4年)11月 霜月
11月24日は和食の日
私たちはいわゆる「和食」を食べることが多いです。
日本にいるので当たり前なのですが、では「和食」とは何でしょう?
2013年、「和食」はユネスコ無形文化遺産に登録されました。
「和食」には4つの特徴があります。(農林水産省のHPより)
①多様で新鮮な食材とその持ち味の尊重
②健康的な食生活を支える栄養バランス
③自然の美しさや季節の移ろいの表現
④正月などの年中行事との密接な関わり
「自然を尊ぶ」という日本人の気質に基づいた「食」に関する「習わし」が日本人の伝統的な食文化なのですね。
そして、11(いい)月24(にほんしょく)日の語呂合わせから「和食の日」ができました。
和食文化の保護・継承の大切さを考える日です。
何気なく、口にしている和食。難しく考えずとも、四季を愉しみ、家族や自分のために料理する。
自然の恵みに感謝して、今日も食事をいただきたいと思います。
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