くらしのこみち

【助松】銅手打ちおろし金 関西型

今月のお道具
2023.12.27
【助松】銅手打ちおろし金 関西型


小寒・大寒は大根おろしたっぷりの雪見鍋はいかが?

小寒から節分までを「寒の内」といい、一年で最も寒い時季と言われています。
熱々のお鍋料理で体の芯から温まりたいですよね。
そんな季節にぴったりなのが大根おろしをたっぷり乗せた「雪見鍋」。家にいながらにして雪見を愉しむ、おつな鍋料理です。
この季節の旬の野菜の一つに大根があります。大根をたくさん食すことができるのも雪見鍋の魅力ですね。
大根おろしに適している部位は葉元は水分が多く甘みが強め。先端部は水分が少なく辛味が強め。真ん中は辛味と甘みのバランスが程よい部分となります。ご家族のお好みに合わせてどうぞ。
【助松】銅手打ちおろし金 関西型
大根おろし器はステンレス製やアルミ製、陶器製、竹製など様々なものがあります。
それぞれに良い点がありますが、今回は職人の手技が光る銅の手打ちのおろし金をご紹介いたします。
大阪の手打ち職人、合田商店の合田さん。手間暇がかかり、身体にも負担がかかる大変な作業です。
職人が槌とタガネで一目一目、手打ちで掘り起こして目立てをしていきます。熟練した手打ちの目立ての技術で、大根の細胞や繊維を壊しすぎず、水分と繊維がうまく混ざり合ったおろしが出来ます。口の中でうまみが広がり、みずみずしくまろやかなおろしが美味しく頂けます。手打ちだからこそ、完全にまっすぐな目立てにならないため、機械で目立てされたものに比べてさらにまろやかな仕上がりとなるというわけです。 厚みのある銅板は、程よい重量感があり、素早くおろすことができます。プロの料理人の方が手放せない、職人の道具なのです。
【助松】銅手打ちおろし金 関西型
関西型は無駄のない形道具は地域によって形が変わっているものが多いです。
それぞれの文化や風土、気質によって変わるんですね。銅のおろし金も関西型や関東型など形がさまざま。銅板からそれぞれのサイズによって切り取っていくのですが、関西型は材料を無駄にしないとてもエコな形となっています。
また、こちらのお品物は目立て直しも承ります。長く使っていると、包丁などと同じように刃先が摩耗し切れ味も鈍くなってきます。お時間はいただきますが、銅板の表面を削り取り、錫をかけなおした後にもう一度目立て直しを行います。新品に近い形に生まれ変わります。思い入れのある道具をこのように直してもらえるのは大変うれしいことですね。
一般ご家庭ならば、恐らく数十年は問題なくお使いいただけるのではないでしょうか。

【助松】銅手打ちおろし金 関西型
【お取扱いのご注意】

① 銅のおろし金は鋭利な刃物ですのでけがをしないよう取り扱いには十分注意してください。
② ご使用後は十分乾かしてから保管してください。水分が残っていると緑青が発生致します。
③ 緑青が発生した場合は、酢と塩を同量混ぜたものを布に含み、拭いてください。その後すすぎをしてからからご使用ください。※
④ 食洗機は使用しないでください。

※ 緑青は無害と証明されております。水に非常に溶けにくい化合物のため、人体に吸収されにくく体内に入ってもすべて排出されます。仮に緑青の発生した銅製品を洗浄してから再度使用したとしても、衛生的には全く問題はなく、安心して銅製品を使うことができます。
材質:銅、錫メッキ
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