くらしのこみち

2024年(令和6年)2月 如月

歳時記
2024.1.30
2024年(令和6年)2月 如月
2024年の節分は2月3日、恵方は「東北東やや東」
立春(2024年は2月4日)の前日、冬と春の季節の分かれ目である日を「節分」といいます。 もともと節分は立春・立夏・立秋・立冬の前日それぞれを表す言葉でしたが、旧暦では春の到来をお正月と並ぶ新年の始まりとし、特に大切にしたことから、立春の前日が節分として暦に残されています。
昔は季節の変わり目に災いや邪気が忍び込むといわれており、それらを鬼と一緒に祓ってしまおうというのが節分の豆まきです。
さらに、豆まきでまいた豆を食べるのは、「福を取り込んで、1年間健康に過ごせますように」という願いが込められているそうですよ。
福豆として使われる豆は、必ず炒った大豆を使います。豆まき後に拾いそこねた豆からやがて芽が出てくると、縁起が悪いと考えられているため、豆から芽が出てこないように炒るようになりました。他にも「豆を炒る」が「魔目を射る」と似ていることから、炒った豆は縁起が良いとされているという説もあります。(地域によっては落花生をまく場合もあります。)
豆まきの豆は「福豆」といい、節分の夜に年齢の数より1つ多く食べます。翌日の立春で1つ年齢を重ねるので、来年の分も食べ、翌年も良い年になることを願います。
無病息災を願い、恵方巻をほおばる楽しい節分の日。恵方とはその年の歳徳神(としとくじん)のいる方角のことで毎年変わります。恵方巻は無言で、願い事をお祈りしながら食べましょうね。

2024年(令和6年)2月 如月
「立春大吉」のお札の意味
昔々、ある家に鬼が入り込もうとしました。
その家には「立春大吉」と書かれたお札が貼ってある門があり、鬼は門をくぐったところでふと振り返ると、また「立春大吉」のお札が貼ってありました。それもそのはず。「立春大吉」は、四文字とも左右対称なので裏から見ても同じに見えます。でも、鬼はそれに気づかず「まだ門をくぐっていない」と勘違いして、同じ門をくぐって外に。とうとう鬼は家に入ることなくそのまま帰っていきました…
そんな昔ばなしもあって、「立春大吉」のお札は、邪気を追い払う縁起のよいものとして立春の時期に玄関先に貼られるようになりました。
このお札は、自分で書いても問題ありません。立春の日から雨水の前日までの間に、玄関や家の門に貼るといいそうです。左右対称になるように縦書きで書くことをお忘れなく。
2024年(令和6年)2月 如月
ひな人形はいつ飾る?
桃の節句は、もともと平安時代に中国から伝わり、草木やわらで作った人形に自分の身体の穢れや厄災を移して川に流す「流し雛」という行事がルーツだそうです。
ひな人形は、立春(2024年は2月4日)から雨水(2月19日)の間で、なおかつ大安の日に飾ると良縁に恵まれるといういわれがあります。
親が子を想い、ひな人形を飾るのも、春を感じさせる一日となりそうです。
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