TORADITIONAL STANDARD

上質な綿

Item Story
第5話
2023.3.17
今回は、私の愛してやまない素材のお話です。

好きな素材は色々とありますが、綿とカシミヤは群を抜いてますね。

その中でも、1年で1番お世話になるであろう素材「綿」
皆さまも馴染みが深いのではないかと思います。

それこそ、ピンからキリまでたくさんあるのですが、高品質、高級といった角度から見たときに、世界3大綿と呼ばれる綿があります。

今回は、その中でスーピマコットンについてお話したいと思います。
上質な綿
近年になってよく耳にするようになった「スーピマコットン」という綿の品種。あなたはどんなコットンなのかご存知でしょうか?

実はこちら、「最高級綿」と称される品種なのです。
そこで今回はスーピマコットンとは何か?
その魅力や使い道をご紹介しましょう!

綿の中にはさまざまな品種があり、繊維が短いもの、長短バラバラなもの、耐久性が乏しいものまであります。

その中で、そもそも「スーピマ」とは「Superior Pima(高級ピマ)」を略したもの。
「ピマ」とはエジプト綿とアメリカ綿との異種交配によって作られた、長い繊維のコットン品種のことを言います。

ピマ種の中でも、もっと言えばコットン品種全体の中でも最高級の綿がスーピマコットンなのです!

スーピマコットンになる綿花の産地はアメリカのカリフォルニアやアリゾナ、テキサスなどの南米部に限られており、しかも品種の基準も高く厳しく管理されています。

私が学校で勉強した頃は、アメリカ綿のクオリティーは中の中くらいと習いましたが、時代と共にテクノロジーが大きく進化した証拠ですね。
上質な綿
最近は有名ブランドがスーピマコットンを使ったアイテムを作りはじめたことから、耳にする機会も多くなりました。

スーピマコットンの魅力は色々ありますが、あえて挙げるとするならば4つ!

①カシミヤに匹敵するほどの滑らかな肌触り
②シルクのようなしっとりした上品なツヤ感、光沢感
③見た目よりも丈夫な耐久性の高さ
④希少価値の高さ

スーピマコットンの最大の特徴は、繊維が35mm以上ととても長く、しかも細い!触り心地はしっとりしており、カシミヤにも匹敵するほどの肌触りの良さを持つと言われているのです。

綿の品種は、繊維が長いものほど希少で高級だとされており、スーピマコットンの長い繊維で作られたアイテムは、どれも肌触りが柔らかく、心地良くなります。

素材の中でもトップランクの肌当たりの良さを持った生地ですので、スーピマコットンを使用したアイテムは、肌が弱い人も安心して使えます。

スーピマコットンの肌触りの良さだけでなく、高級感や、上質さ、ツヤ感や着心地の良さ、高級感や、上質さなどを直に感じるのであれば、シャツやワンピース、カットソーなどで取り入れるのがオススメですよ。

しかも!!
以外と丈夫で風合いが変わらない!

これ、結構重要なポイントですね。

家庭での洗濯もOK!頻繁に使うTシャツやシャツは洗濯頻度も高いですが、洗濯しても風合いが変わらず、長く使い続けられるのです。

また、耐熱性に優れた丈夫な素材なのでアイロンをかけても生地は傷みにくい。
洗濯をしても、毛羽立ちや毛玉、など生地の風合いは変わりにくいので、日常で気軽に使いやすい素材です。

そして、希少価値の高さ。
スーピマコットンはすべてのコットン品種の中でもたった1%しか作られていない、とても希少性の高い素材なのです。
ここまでくれば、もう認めて頂けますでしょうか。

スーピマコットンは、キング・オブ・コットンのひとつであるという事。
とは言え、デメリットもお伝えしたいといけませんね。

①乾きにくい
②色落ちしやすい
③縮みやすく、シワになりやすい

物事は常に光と影。

長所をひっくり返せば、そのまま短所になる事もあります。

それでも、たくさんの方々に愛されるというは、短所を凌駕するほどの長所があるからこそだと思います。

Traditional Standardでも、多くのスーピマコットンを使用したアイテムを扱っています。
中でもnomiamo/ノミアモのカットソーは、スーピマコットンをダイアモンドの芯を使って水中で生地を起毛させるウォーターダイヤモンド・フィニッシュと呼ばれるという仕上げを施しています。

表面を超微起毛にすることで、よりソフトでなめらかな風合いが、いつまでも長く持続するので、とても心地よく着られます。

素材の話は、語り出すと尽きないですが、百聞は一見に如かずというのも、これまた真実であります。

いやもしくは、それのもう1段落上の、百見は一触に如かずというべきなのかもしれませんね(笑)

とにもかくにも、聞いて、見て、触ってみる。
そして着てみる。

この流れがとっても重要なので、ぜひご体感してみてください。
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