TORADITIONAL STANDARD

レジェンド笹岡

Item Story
第4話
2023.3.17
大が付くほどのニット好きな私です。
かなり小さい巷で少し有名な話です(笑)

そんな私は、ずっと好きなニットブランドがあります。
しかも日本のブランド。

インポートニットも含めて、数多のニットを見て、実際にあれこれ買った事もありますが、やっぱり最終的に戻ってしまうブランド。

VANDORI/ヴァンドリ
南青山の骨董通りで、お店を構えるニット専門店です。
レジェンド笹岡
ファッション業界の敏腕バイヤー、ディレクター、スタイリスト、モデル、さらには芸能業界の方々。

そして、なんと!
インポートアパレルに携わるファッションディレクターやデザイナーも、お忍びでプライベートアイテムを買いに来られる店です。

そのVANDORI/ヴァンドリで、デザイナー兼オーナーであるMr.笹岡は、この道40年に達する伝説の人物。

我々は敬意を込めて『レジェンド』と呼んでいます。

ニットアイテムだけでなく、ファッション全般の造詣も深く、Mr.笹岡から生み出されるクリエーションには、いつも魂を揺さぶられて、色々と仕入れを増やしてしまいますので、私からすればある意味で、危険地帯な訳です(笑)
レジェンド笹岡
春夏コレクションであれば、イタリアのエミールコトーニ社のQ380シリーズ、秋冬コレクションでは同じくイタリアのカリアッジ社ジャイプールシリーズは、外す事が出来ないマストファブリック。

Q380は、世界3大綿のひとつであるエジプト綿の1種で、高級で有名なシーアイランドコットンよりもさらに生産量が少なく世界的にも希少で、全ての綿生産量のわずか3%しかない貴重な高級綿です。

それはエミールコトーニ社の中でもトップクラスに高価な原料だと言われています。

世界最長のコットン繊維と最先端のテクノロジーとのコンビネーションが組合わされる事により、耐久性、収縮性、伸張性に優れ、幾多もの有名メゾンも使用するという希少なエジプト綿になっています。

秋冬コレクションのジャイプールは、最高級カシミヤ糸で名高いイタリアのカリアッジ社が提供する糸の中でもトップクラスのクオリティーを誇ります。

世界中のトップメゾンがこよなく愛している理由は、そのクオリティーにあります。

ガリアッジ社のカシミヤ糸は原毛の繊維が 15.5μ以下、長さが 38mm 以上という超極細繊維という厳しい規定があります。

原毛となるカシミヤは、 内モンゴルのアラシャン地方に生息するカシミヤ山羊の毛を使用しています。

アランシャン地方は独特の天候により寒暖差が60度以上になり、このために細くて長い繊細な毛を持つ山羊が育ちます。

その中のジャイプールは、シルクカシミヤの王道と呼ばれる、カシミヤ70:シルク30の組成で創られた糸の商標名です。

スベスベ、トロトロの肌触りは実に気持ちよく、素肌に着たくなるほど。更にシルクが入っている事で、発色もめちゃくちゃ美しいです。

そんな上質素材にこだわって、レジェンド笹岡の感性を融合させたニットコレクションが、VANDOR/ヴァンドリにはたくさん揃っています。

私自身も、毎シーズン何かしらのアイテムを買っているのではないでしょうか。
レジェンド笹岡
Traditional Standardで毎年行うイベント「Tomorrow's Classic」で、スタッフ全員が揃いの衣装を着ているボーダータートルニットも、このVANDORI/ヴァンドリのアイテムです。

お客様からの評判も良く、「それお店で売ってるの?」と聞かれる事もしばしば。

実は、このボーダータートルは、Traditional Standardの持ち込み企画で生み出されたアイテムなのです。

「社長、こんなタートル作りたいんですけど、良いアイデアありますか?」とお願いしたところ、「このタートル、めちゃくちゃ良いですね~、早速、良い糸を思い付いちゃいましたよ!」と即答。

頼もし過ぎるでしょ、レジェンド!!

ウールコットンのブレンド糸から始まったアイテムですが、毎シーズンマイナーチェンジを繰り返して提案しています。

23AWも良い糸で考えていると仰っていたので、どんな糸で出てくるか、今からとても楽しみです。

レジェンド笹岡は、Traditional Standardのイベントにも、限定参加してくださる時もあります。

昨年も11月のイベントに来てくださいました。

物腰が柔かく、丁寧に色々教えてくださるので、レジェンドファンも急増していますので、今年は年2回来て欲しいな~と、淡い期待をしています(笑)

1度出逢ってしまったが最後、貴方も必ずレジェンド笹岡とVANDOR/ヴァンドリニットのファンになってしまう事、間違いありませんね。
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