TORADITIONAL STANDARD

HERNOとの始まり

Item Story 【HERNO】
第1話
2023.3.2
一部では知られた話ですが、もっとたくさんの方々に知っていただく為にも、何度でもお伝えしようと思います。

Traditional standardとHERNOとの始まりの物語。
2016年3月3日にオープンしたTraditional Standardですが、前準備は2015年から始まっていました。

急ピッチで色んな事を整える中で、どんなブランドをセレクトするかは、最大のテーマの一つです。
そして、来るべき秋冬シーズンに向けて、メインアウターをどうするか。
この課題を、店舗がオープンする前に決めておかねばなりません。

私たちの選択肢は一択でした。

メインアウターはHERNO
何がなんでも、絶対にHERNO

そう思っていたので、すぐHERNO社にアプローチしました。
すると返ってきた答えは「弊社のアイテムは簡単に売れるアイテムではないですし、数々の百貨店様がお取り組みされましたが、上手くいかずに取り組みが終わった先様も多いです。
もう少し、慎重にご検討されてはいかがでしょうか?」

予想外の答えに驚き「分かりました」と言って、電話を終えました。
そして5分くらい考えます。

「いくら考えても、ウチにはHERNOしかない。他社様は上手くいかなかったかもしれないけど、ウチはHERNOで上手くいかないなんて、あり得ない。Traditional StandardのメインアウターはHERNO以外、あり得ない。」

5分間で色んな角度から考えましたが、この答えしか出てこなかったので、もう一度HERNO社に電話を掛けます。

「先ほどのご担当者様をお願いします。」
そしてTraditional Standardにとって、いかにHERNOが必要かを熱弁しました。
すると
「一度お断りしたのに、こんなに早く電話してくる方は初めてですよ(笑)御社の想いはよくよく伝わりました。ただ、お店がまだオープンされていないと思いますので、オープンしてから御社がイメージされる顧客様が作れたり、店舗運営が出来るようであれば、半年後くらいにもう一度ご連絡頂けませんか?その時に想いが変わってなければ、そこでしっかりとお打ち合わせさせて頂きたいと思います。」

閉じ掛けていた扉が、少し開いたまま止まりました。

よし!絶対にYESの返事をもらう為にも、とことんやるしかない!
そして半年後、100%ではないですが、理想と大きく離れる形でない現状を持って、HERNO社に自分たちのやっている事を伝えに行きます。

自分たちの日々行っている事、自主製作の販促物などを持って、再度想いを伝えます。

「百貨店さんが、自主のセレクトショップに対して、個店のお店のような店装まで作って、ここまで本気でやってらっしゃるんですね。自分たちがイメージしている店と全く違いました。事業の取り組みを、本社とイタリアのHERNO社に報告する為にも、すぐに御店を見に行かせてもらいます」

後日、守口店に来られたご担当者様は、

「本気度はよく分かりました。すぐにイタリアのHERNO社に連絡してアプルーバル(取り組みについての承認)を取ります。ほぼ間違いなく取れると思うので、少しだけお待ちください。」

この時点が、2016年11月。
それからしばらく待てども、連絡が来ません。

「あれからどうですか?イタリアの反応は?」と問い合わせるも、
「今、確認中でもうすぐ返事が来ると思いますので、もう少しだけお待ちください」

この会話のラリーを2~3回繰り返します。
連絡が来たのは、年が明けた2017年の1月。
そして、ようやく契約合意に至りました。

ひと安心ですが、これで終わりではありません。むしろ、ここから共に歩む長い旅路の始まりです。

2月に行われる展示会に参加し、オーダー内容を決めます。
初参加のHERNOの展示会。

やっとHERNOと相対する所まで来て、そして自分たちの理想のHERNOを手掛けられる喜びに心が躍った事は言うまでもありません。

ただ、このオーダーが実際に店舗に並ぶのは、2017年の9月です。
この半年間が、一番長く感じたかもしれませんね(笑)
最初の電話から実際に商品が入ってくるまで、2年間掛かりました。

最初から思い入れの強いブランドでしたが、取り組みまでの時間が掛かった分、なおさらその想いは強くなっています。

そして、今に続く2022年3月まで、その想いは変わりません。
今も、私たちにとってのメインアウターです。

これがTraditional StandardとHERNOの始まりの物語です。

そんな物語と想いの詰まったトラスタ流HERNOのセレクトを、ぜひお楽しみ頂ければと思います!
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