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白シャツ【ARCODIO/アルコディオ】第2回 「生地」

Item Story【ARCODIO】
第4話
2022.8.1
ARCODIOのシャツの素晴らしさ、さらにご紹介します。

『ARCODIO/アルコディオ』

美しい着こなしにおいて、なくてはならないアイテム。
それが白シャツ。

上品な白シャツの根幹となるのが、生地です。
ARCODIO の素晴らしさは、伝統的な高等技術をふんだんに取り入れている仕立てもありますが、何といってもまずは生地だと思っています。

『COLLECT W』がARCODIO を選ぶ中で、一番中心に据えているのが140双ブロード・リンクルレジスタントです。

更に、その中でも繊維の長い 良質な原料を使用してつくられる140番手双糸のブロード。

この番手とは、数字が小さいほど繊維が太く、ガチっとした糸でカジュアルな雰囲気によっていきます。

個人的には、40~60番手がカジュアルシャツ、80~120番手がドレスシャツ、140~180番手がプレミアムドレスシャツ、200番手を超えると神の領域ですね(笑)

糸の番手のイメージとしては、40~60番手のオックスフォード織が定番である、ポロ・ラルフローレンのボタンダウンシャツなどが分かりやすいでかもしれません。

逆に数字が大きいほど繊維が細く、サラッとした質感になり、高級なドレスシャツに近づいていきます。ラグジュアリーブランドのドレスシャツなどがイメージですね。

ARCODIOのシャツは、140番手ですので、プレミアムシャツの一員という事になります。

生地の構造は、平織りのタテ糸とヨコ糸が同じ本数で緻密に織られた、目がぎゅっと詰まっているブロード織というドレスシャツでは定番の織り方なので 、生地の密度も高く、肌触りの良い、さらっとしたキメの細かい高級素材で、そのしなやかな質感、上品な艶、滑らかな風合いが魅力的な、ラグジュアリーな生地です。

ちなみに、このブロード生地は地域によって名称が変わり、アメリカではブロード・クロス、イギリスではポプリンと呼ばれています。

特に、ヨーロッパ系のインポートアイテムは、ほとんどポプリン表記されているようですね。
白シャツ【ARCODIO/アルコディオ】第2回 「生地」
そしてもうひとつ 。双糸(そうし)という言葉。
これは何を示しているかというと、双糸とは2本の糸を撚り合わせて作られた糸です。
逆に、1本 の糸は単糸(たんし)と呼ばれます。

<50/2>と表示してある場合は、50番手の2本の糸を撚り合わせた双糸という意味です。細い糸で作られた糸はきれいな表情の生地になりますが、強度が弱いので双糸にして作られることが多いです。

このARCODIOの場合は、140/2と表示されてますね。

双糸の特徴としては、2本の糸を撚り合わせた糸の太さは単純に2倍の太さになります。
また単糸は糸の太さにもムラがありますが、双糸は2本の糸を 撚り合わせることでムラが合わさりあって糸の太さが均一になり安定したきれいな糸になります。

また、太さは2倍になるのに対して強度は2倍以上(約2.5~3倍)となるので、耐久性も各段に上がります。

これで分かるように、徹底的に上質さを追及して作られた生地が、140番手双糸ブロードという事ですね!!
白シャツ【ARCODIO/アルコディオ】第2回 「生地」
そんな、とても上質な風合いを損なう事なく、Wrinkle-Resistant(リンクルレジスタント/シワ加工)をプラスし、高番手生地の最大のデメリットでもある小じわも気にならなく改良されています。

このWrinkle-Resistant(リンクルレジスタント)と呼ばれる防シワ加工は、よく形態安定と一緒にされがちなのですが、形態安定加工ほどの防シワ効果はありません。

あくまでも、何も加工がされていない綿100%生地と比較した場合、洗濯後のシワ残りを軽減し、アイロンがかけやすくなっているというのが特性です。

日々、上質なシャツに身を包みたい男性の皆様にとって、これだけ強力な味方がいれば、 毎日、安心してシャツを着られる事でしょう。

次回は、仕立て編をご紹介させて頂きます。

前回もご紹介いたしましたが、『ARCODIO/アルコディオ』の理念を再度ご紹介して、結びとさせて頂きます。

毎日着るものだからこそ、ディテールにまでこだわった語れる1着を。
毎日着るものだからこそ、縫製技法がもたらす最良の着心地を。
毎日着るものだからこそ、価格を超える価値観を。


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