『Magnu/マヌー』で使用される革は、ドイツのぺリンガー社のシュランケンカーフ。

このペリンガー社は1864年から主にボックスカーフを中心とした皮革の製作をしており、５世代に渡って累積された革鞣しの技術や経験と近代的な製造方法を結合させることで、常に安定した最高品質の革を供給するタンナーです。

その中でも『Magnu/マヌー』が使用するシュランケンカーフは『H』が付くフランスの某ラグジュアリーブランドが使用している事でも有名な革で、ヨーロッパ原皮の中でも、特に貴重と言われるアルペン牛の生後６ヶ月以内の仔牛（ベビーカーフ）を手間暇かけて、革が硬くなりにくいクロームで鞣されます。

特徴的なのは革のシボ感なのですが、世の中の多くが型押し併用シュリンク革なのに対し、
ぺリンガー社のそれは、世界的にも珍しい本シュリンクで、シボ感をシュリンク加工のみで生み出していて、部位によってシボが大きかったり深かったりと様々な表情があり、同じものが2つとない天然革の個性を楽しめます。

パッと見ただけでもすぐ分かるほど、革の上質さや美しさが際立っており、革の物語を説明する度に、「そうだと思った～」という答えが返ってきます・・これは、ほぼ毎回ですね（笑)

『COLLECT W』では、このぺリンガー社のシュランケンカーフを使用した『Magnu/マヌー』が、一番美しく表現しているのが白だと思っています。

クロム鞣しは色落ちや退色がしにくく、長く使っても常に発色の美しさをキープするという大きな特徴があります。そんな中で、このソリッドな色合いの白は『気高さ』『上品さ』を基にして、独特のモードな感性を宿しています。

白の上質な革にこだわった『COLLECT W』として、永く愛用するという意味において、無くてはならない機能性がもう１つあります。

それはナノガラスコーティング（撥水加工）
人体に無害で革の質感を損なわないガラスコーティングにより、レザー自体が水分を弾き、汚れやシミが付きにくい仕様を実現しました。
これによって、より永く美しい状態をお楽しみいただけます。

レザーのケア方法も、極めてシンプルです。
基本的にはクリームを塗る必要もありません。
シュランケンカーフは一般的なレザーと比べて、水・汚れに対しては強い革種ですので防水スプレーは必ずしも必要としませんが、ソリッドな白という特性上、皮革用の防水スプレーをかける事により、万が一の場合でも、汚れを防水スプレーによる被膜の上にとどめることが出来ますので、安心かもしれませんね。

上質な白の革が、皆さまにとって、もっと身近なモノになる事を願って、今回の結びとさせて頂きます。


COLLECT W