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使い方で選ぶ解凍方法

使い方で選ぶ解凍方法
2022.9.29
ぜんぶ電子レンジで解凍していませんか?
使い方で選ぶ解凍方法
解凍というと電子レンジを使った解凍ばかりを想像してしまいますが、解凍方法はそれだけではありません。
いくらうまく冷凍できても、適切に解凍ができなければ味を損ねてしまいます。
ここでは食材の使い方に合わせたベストな解凍方法について解説していきます。
使い方で選ぶ解凍方法
解凍で気をつけるポイント

-18℃以下の凍った食材を解凍するときに気を付けたい温度帯が2つあります。
ひとつは、「-5℃~-1℃」。食材の水分が大きな氷の粒となり、細胞が壊されてしまいます。
もうひとつが、「10℃~40℃」。酵素反応が起こりやすく、食材の色や栄養、おいしさを損ない、細菌の増殖をすすめてしまいます。
これらの温度帯にとどまる時間をいかに少なくするかが食材へのダメージを最小限におさえる大切なポイントとなります。
使い方で選ぶ解凍方法
そのまま調理したいときは加熱解凍

食材を凍ったまま加熱する解凍方法で、野菜や貝類などに向いています。直接火にかけて素早く加熱するので、気をつけるべき温度帯を一気に通過できます。水っぽくならず、食感がしっかり楽しめます。高温かつ短時間で加熱するのがおいしさのコツです。
冷凍前の状態に戻したいとき

・氷水解凍・・・生の肉や魚などに向いています
 0℃に近い低温度帯で、しかも熱伝導率の高い水を使って比較的短時間で解凍でき、食材へのダメージが最小限におさえられます。

・流水解凍・・・生の肉や魚以外の多くの食材に向いています
 水をはったトレーに入れ、水を流しながら解凍する方法で、解凍時間の短さが利点です。

・冷蔵庫解凍・・・厚みがあるもの、保存袋に入れていないものに向いています
 温度が安定した冷蔵庫でゆっくり解凍するので、食品の品質を守れます。

そのまま食べたいとき

・常温解凍・・・パン、和菓子、冷凍えだまめなどに向いています
 基本的には常温で長時間放置すると菌が繁殖する危険があるのでおすすめできないのですが、例外的に一部の食材は常温解凍したほうがおいしいものがあります。

・凍ったまま・・・一部の野菜やフルーツなどに向いています

  電子レンジはマイクロ波で食材中の水分を振動させることで、内部から発熱させる仕組みとなっており、解凍ムラが起こりやすくなります。
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